謹んで新春のお慶びを申し上げます。
歳旦三つ物
新年や
友と酌みたる
酒沁みて
初昔かな
五十路のをのこ
春の水
明るき君の
くちびるに
実家へ帰つて驚いた。
親父が某ジャニーズのグループが出てゐる番組を、朝からにこにこと観てゐる。
ママンならともかく、親父がだ。
昔はアイドルやらタレントやら、そんな物はくだらないと鰾膠も無い態度の親父だつたけれど、体を張つて働く彼等を見て、偉いとさえ言つてゐた。
変はれば変はるもんだなあ。
老いるとは、さう云ふものだらうか。
かく云ふ俺も、着々と親離れが進んでをります。
少なくとも、甲斐甲斐しく親父の世話を焼くママンに、焼き餅を妬かなくなりました。
愛しい、可愛い、君のお陰さ。
本年も、どうぞ宜しくお願ひ申し上げます。