虹色に翻りしは若き竜風と戯る冬空の底
君の心は、いまだ揺れてゐるのだらうか。
現世の身体の傷はもう増える事は無いけれど、揺れ続ける君の心は、いつの日にか水の面の波紋が消えてゆくやうに、静まる事はあるのだらうか。
君の最愛の人が、その人生を全うし、再び君の前に立ち、再び君を抱き締めた時、君の心の波紋は静まるのだらうか。
俺はその日を願つて止まない。
現世の身体の傷はもう増える事は無いけれど、揺れ続ける君の心は、いつの日にか水の面の波紋が消えてゆくやうに、静まる事はあるのだらうか。
君の最愛の人が、その人生を全うし、再び君の前に立ち、再び君を抱き締めた時、君の心の波紋は静まるのだらうか。
俺はその日を願つて止まない。
蒼天に幻の虹かかる日よ片方は海へ片方は森へ
彼が亡くなつたのは24日なのだけれど、俺の所まで報せが回つてきたのは26日の早朝だつた。
だから、俺の“笹音忌”は26日なのかもしれない。
君も彼もおまへも、一月に逝つてしまつた。
一月が少し苦手になりさうだよ。
だから、俺の“笹音忌”は26日なのかもしれない。
君も彼もおまへも、一月に逝つてしまつた。
一月が少し苦手になりさうだよ。
天霧らふ一月の空飛ぶ鳥の翼は寂し然れども自由
君への気持ちは、一年経つた今でも一年前と同じ重さ。
それは、命の重さ。
君は星になつたから
誰も君を忘れない
それでも君の寂しさは
黄昏時に目を覚ます
誰も届かぬ触れられぬ
高い高い空の上
それは、命の重さ。
君は星になつたから
誰も君を忘れない
それでも君の寂しさは
黄昏時に目を覚ます
誰も届かぬ触れられぬ
高い高い空の上