帆を張るやうに胸を張れ

うちの歌留多は読み札が一枚欠けてゐるんだけど、ママンがそらで読みます。
もうずつと昔から。

(ちなみにその札とは、わが庵は都のたつみしかぞすむ世をうぢ山とひとのいふなり
です。六歌仙の一人、喜撰法師の歌です。)

昨日帰つて来たと思つたら、姪夫婦が遊びに来たのでまた実家へと逆戻り。お義兄さんと車を連ねて寒川神社へ初詣に行きました。




参拝の帰り、ずらりと並んだ出店を見ながら姪つ子に、

「昔ここでおーちやんに紙石鹸を買つて貰つたのよ。覚へてる？」

と聞かれました。
姪つ子はそれを一枚だけ使つて、後は取つてあるんだつて。

「それあ随分と物持ちがいいなあ。」

と俺が言ふと、

「宝物だから。」

と姪つ子。
おぢさんは思はずウルウルしてしまつたよ。

婿くんへ。
浮気は言ふに及ばず、酒や借金で俺の可愛い姪つ子を泣かせる時は、命を失ふ覚悟でね。
おぢさんはヤると言つたら必ずヤるからね。

死なないでね、婿くん。

さあ、明日から仕事だ、頑張らう。

追伸。