素股。
さあ挿入と云ふ段になつて待つたが掛かつた。
「ごめんなさい。やつぱり…」
怖いと消え入りさうな声で言ふから無理強ひも出来ず、俺はアナルに押し付けてゐたものを一度退く事にした。
「しないの?」
「するよ。」
ローションを手のひらに落としながら即答してやると、彼は縋るやうな目で俺を見た。
「あ、やだ…いや…」
彼の閉じようとする膝を割り開いて再びのし掛かると、彼は怯えた表情でいやいやをする。
俺は赤ん坊のオムツを替へる要領で細い腰を持ち上げ、太腿の裏側から内側にかけてローションを丁寧に塗つていつた。
「あ…」
不安気な表情ながら、それでも敏感な部分を俺の指がなぞる度に、薄く開いた唇から艶かしい声が零れ落ちる。
彼は時折目を閉じては小さく溜め息を吐いた。
「素股つて知つてる?」
「すまた?」
幼い子供のやうに素直に繰り返すのが却つて卑猥で、思はず口許が弛む。
「かうやつてさ、腿に挟んで…」
「やだあ。」
正常位の体勢で閉じさせた太腿の間にものを押し込むと彼は枕から頭を起こした。
戸惑つたやうにいやだと繰り返す。
俺はわざとゆつくりと腰を揺すつた。くちゆくちゆとローションの濡れた音が響く。
「聞こえるか?ほら、くちゆくちゆ言つてる。いやらしいなあ。」
「ん…やだあ。」
彼の膝を抱いて上から顔を覗き込むやうにしてやると、彼は顔を腕で覆つてしまつた。
手のひらでゆつくりと尻を撫で上げながら、緩急をつけセックスを意識して腰を振る。
俺は彼の手を掴んで彼のペニスに押し付けた。
「さうやつてても仕方無いだろ。」
押し付けた手を上から握つてペニスをしごくやうにしても、彼は俺にされるがままになつてゐる。俺は彼の膝頭を掴んで割り開き、彼のそれに自分のものを擦りつけた。
「あつ、あつ…」
直接加へられる刺激に彼は小さな声で喘いだ。俺は腰を押し付けて捏ね回すやうにしながら彼の乳首を舌の先で転がしたり軽く吸つたりした。それから改めて彼の太腿の間にローションを垂らし、再び膝を閉じてものを差し入れた。
「ん…ん…」
たつぷりとローションを塗り付けて亀頭やくびれを弄つてゐると、彼は内股に力を入れて俺のものを締め付けてきた。
「自分で触つてごらん。」
さう言ひながら彼の手を彼のペニスに持つてゆくと、今度は自分で握つてローション塗れのペニスをゆるゆるとしごき始めた。
「ああ、いい。気持ちいいよ。」
抜き差しをしながら俺が言ふと、彼は恥ずかしさうに俺の顔を見る。
実際、袋や会陰の柔らかい皮膚の感触やローションの滑りでかなり気持ちが良い。
次第に快楽に呑まれてゆく彼の淫靡な表情も俺の興奮を煽つた。
「本当にヤつてるみたいだな。すげえいいよ。」
わざと下卑た言ひ方をしてやると、彼はまたいやだあと言ひながら内股を締め付けてくる。
ペニスをしごいてゐる指の動きが早くなり、やがて彼は啜り泣くやうな声を上げて果てた。
後少しと云ふ所で取り残された俺は、彼の脚を交差させてそこへ自分のものを押し込んだ。
「もうちよつとだけ、ね。」
快楽の余韻に浸りつつ頷く彼を見ながら次第に抜き差しを早くしてゆく。
腰に軽い疲労を覚へた頃、俺はやつと達する事が出来た。
「あ…ん。」
射精した後、彼の腹にものを擦り付けるやうにしてゐると彼が目を閉じた。
腹から胸の辺りまで、彼と俺の精液が混じりあつて点々と広がつてゐる。
「素股つていやらしい。いやらしくつて恥ずかしい。」
ティッシュで彼の腹を拭つてゐると彼が呟くやうに言つた。
それを聞きながら、俺は彼がその行為をそんなに嫌がつてゐない事を確信してゐた。
「ごめんなさい。やつぱり…」
怖いと消え入りさうな声で言ふから無理強ひも出来ず、俺はアナルに押し付けてゐたものを一度退く事にした。
「しないの?」
「するよ。」
ローションを手のひらに落としながら即答してやると、彼は縋るやうな目で俺を見た。
「あ、やだ…いや…」
彼の閉じようとする膝を割り開いて再びのし掛かると、彼は怯えた表情でいやいやをする。
俺は赤ん坊のオムツを替へる要領で細い腰を持ち上げ、太腿の裏側から内側にかけてローションを丁寧に塗つていつた。
「あ…」
不安気な表情ながら、それでも敏感な部分を俺の指がなぞる度に、薄く開いた唇から艶かしい声が零れ落ちる。
彼は時折目を閉じては小さく溜め息を吐いた。
「素股つて知つてる?」
「すまた?」
幼い子供のやうに素直に繰り返すのが却つて卑猥で、思はず口許が弛む。
「かうやつてさ、腿に挟んで…」
「やだあ。」
正常位の体勢で閉じさせた太腿の間にものを押し込むと彼は枕から頭を起こした。
戸惑つたやうにいやだと繰り返す。
俺はわざとゆつくりと腰を揺すつた。くちゆくちゆとローションの濡れた音が響く。
「聞こえるか?ほら、くちゆくちゆ言つてる。いやらしいなあ。」
「ん…やだあ。」
彼の膝を抱いて上から顔を覗き込むやうにしてやると、彼は顔を腕で覆つてしまつた。
手のひらでゆつくりと尻を撫で上げながら、緩急をつけセックスを意識して腰を振る。
俺は彼の手を掴んで彼のペニスに押し付けた。
「さうやつてても仕方無いだろ。」
押し付けた手を上から握つてペニスをしごくやうにしても、彼は俺にされるがままになつてゐる。俺は彼の膝頭を掴んで割り開き、彼のそれに自分のものを擦りつけた。
「あつ、あつ…」
直接加へられる刺激に彼は小さな声で喘いだ。俺は腰を押し付けて捏ね回すやうにしながら彼の乳首を舌の先で転がしたり軽く吸つたりした。それから改めて彼の太腿の間にローションを垂らし、再び膝を閉じてものを差し入れた。
「ん…ん…」
たつぷりとローションを塗り付けて亀頭やくびれを弄つてゐると、彼は内股に力を入れて俺のものを締め付けてきた。
「自分で触つてごらん。」
さう言ひながら彼の手を彼のペニスに持つてゆくと、今度は自分で握つてローション塗れのペニスをゆるゆるとしごき始めた。
「ああ、いい。気持ちいいよ。」
抜き差しをしながら俺が言ふと、彼は恥ずかしさうに俺の顔を見る。
実際、袋や会陰の柔らかい皮膚の感触やローションの滑りでかなり気持ちが良い。
次第に快楽に呑まれてゆく彼の淫靡な表情も俺の興奮を煽つた。
「本当にヤつてるみたいだな。すげえいいよ。」
わざと下卑た言ひ方をしてやると、彼はまたいやだあと言ひながら内股を締め付けてくる。
ペニスをしごいてゐる指の動きが早くなり、やがて彼は啜り泣くやうな声を上げて果てた。
後少しと云ふ所で取り残された俺は、彼の脚を交差させてそこへ自分のものを押し込んだ。
「もうちよつとだけ、ね。」
快楽の余韻に浸りつつ頷く彼を見ながら次第に抜き差しを早くしてゆく。
腰に軽い疲労を覚へた頃、俺はやつと達する事が出来た。
「あ…ん。」
射精した後、彼の腹にものを擦り付けるやうにしてゐると彼が目を閉じた。
腹から胸の辺りまで、彼と俺の精液が混じりあつて点々と広がつてゐる。
「素股つていやらしい。いやらしくつて恥ずかしい。」
ティッシュで彼の腹を拭つてゐると彼が呟くやうに言つた。
それを聞きながら、俺は彼がその行為をそんなに嫌がつてゐない事を確信してゐた。