2ntブログ

帆を張るやうに胸を張れ

同性愛者のサラリーマンのblog

  • 06
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • 08

星々の子守唄降る山辺に夏深くしてやまゆり眠る

あの事件を絶対に風化させてはいけない。
二度と、あの犯人のやうな者を出してはいけない。
奪はれた命の尊さと無念さ、残された人々の怒りと哀しみを、絶対に忘れてはいけない。
今、この世界に生きている限り、無関係な人間等、一人もゐないのだから。

この三年間を通して、拘置所にゐる犯人を取材した記者の記事を読んだ。
この記者は知的障害児の父でもあり、ジャーナリストとして、また、障碍者の親族としての、二つの視点から取材をしてゐて、とても興味深く読ませて頂いた。

俺の知りたかつた事がそこには有り、また、新たに知りたい事がはつきりした。

犯人の成育歴や人生には全く興味は無いけれど、原因が有つて結果が在るのだとすれば、どのやうな家庭環境であつたのか、どのやうな養育者の元で育つたのかと云ふ、犯人のやうな者が出来上がつてゆく過程を知る中で、原因となつた事象が見へてくるのではないだらうか。

さう云ふ事を言ふと、謂れの無い疑ひを掛けられる人が出てきてしまふだらうし、“魔女狩り”のやうになつてもいけないから、一概には言へないけれど、人に生まれて、人の道を踏み外す前に、助ける事もできるのでは、とも思ふのだ。

人が人を害する事の虚しさ。
俺は、「仕方がない。」とは、言ひたくないのだ。



  1. 障碍の事
  2. / トラックバック:0
  3. / コメント:0

NEW ENTRY  | BLOG TOP |  OLD ENTRY