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帆を張るやうに胸を張れ

同性愛者のサラリーマンのblog


悪戯。

中学の先輩から性的な悪戯を受けた事が有る。

普段からやたらと腕を組んだり、体に触つたりする人だつたけれど、特に実害も無かつたから俺は彼女のしたいやうにさせてゐた。

夏休み、部活のN先輩の家にお邪魔してゐる時に、彼女がふらりとやつてきた。
N先輩の家は昼間は誰もゐなくて、いはゆる“溜まり場”になつてゐた。卒業生や他校の生徒が来てゐる事も有つた。

俺が二階の先輩の部屋から一階にあるトイレへ行つて帰つてくると、階段の途中に彼女がゐた。

「○○くうん。」

彼女は俺に被さるやうに抱きついてきた。

「抱つこ。」

「はいはい。」

いつもの事なので俺は彼女を抱き上げるやうにして階段を上がつた。

俺達が部屋に戻ると、N先輩はやはり遊びに来てゐた卒業生とキスをしてゐた。
俺が部屋の入口に突つ立つたままそれを見てゐると、彼女は俺の手を引いて隣の部屋入つた。

真つ昼間からカーテンを引いた薄暗い部屋で、彼女は俺を壁に押し付けるやうにして体をまさぐつた。
なかなか勃起しない俺に焦れたのか、彼女は俺の手を掴んで自分の胸や下腹へ押し付けた。
小さく喘いでゐた気もする。

「緊張してる?」

俺は自分の状態がよく判らないまま頷いた。
判らない、と云ふのが一番正直な気持だつた。

それ以来、俺は彼女を避けるやうになつた。


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