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帆を張るやうに胸を張れ

同性愛者のサラリーマンのblog

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昨年の今頃は。

俺達つて何だらう。

昨年の今頃、俺は悩んでゐた。
翼とのこれからを。

知り合つて直ぐに深い仲となり、一年に一度だけの逢瀬を重ねる事四回。
それでもいいと思つてゐた。

そんな気持ちが大きく傾いたのが昨年の秋。
ある人の言葉をきつかけに、翼に対して堪へ難ひ程の大きな執着が生まれた。

いや、執着心は前からだつたのかもしれない。俺は自分の本心から目を背けてゐただけなのかも。

カードを書きながら、俺は何度も何度も自分に問ふた。これで終はりになるかもしれないとも考えた。それでも俺は翼に伝へたかつた。
俺のものにしたいと。

年が明けて届いた翼からの返事はかうだつた。

こんなに離れてゐて、さう云ふ関係でゐられるとは思へない。
僕にそれを望まないで。

終はつたと思つた。
辛いとか切ないとかではなく、ただ終はつたのだと。

それからの毎日、翼を諦める事だけを考えて過ごす俺に、翼からのメールが届いた。

「会ひに行つてもいいですか?」

さうして今に至る訳だけれど、恋人同士になつても遠距離である事に違ひは無いし、会へない事はやつぱり辛い。俺にとつても翼にとつても、それが正しい選択だつたのかどうか判らない。

ただ、諦めきれなかつた想ひが二人を繋いだだけなのだ。


  1. 彼との事
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Senora.tへ。

  1. 2011/12/10(土) 14:45:11 |
  2. URL |
  3. jabeque
  4. [ 編集 ]
どんな気持ちだったんだろ。
会うまでは別れ話をしに来るんだと思ってました。
俺は死刑執行を待つ、囚人の気分でしたよ(笑)

管理人のみ閲覧できます

  1. 2011/12/10(土) 11:23:08 |
  2. |
  3. [ 編集 ]
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