2ntブログ

帆を張るやうに胸を張れ

同性愛者のサラリーマンのblog

  • 04
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • 06

種。

知人が“里親”をやつてゐます。もう何人もの子供を育ててゐて、他の里親達の相談にも乗つてゐたりします。

その知人が言ふには、里親とは“親”ではないのださうです。
“親と云ふ存在”なのださうです。

「親だと思つたらエゴが出ちやうからね。」

自分の希望は極力抑へ、子供にありつたけの愛を注ぐ。それが里親の使命なのださうです。
先づ自分が里子を愛して見せて、人を愛すると云ふ事や、その方法を教へるのださうです。
やがてその里子が家族を作る日の為に。

実の親達や、養育者に付けられた傷を癒し、自分は人から愛される存在である事や、愛する能力を持つ存在である事を教へる。
エゴや憎悪で捩れくれ歪んだ“絆”を解いて、もう一度愛情と信頼で結び直す。

「綺麗な水を吸はせて、太陽の光や風の中で育てたら、どんなに縮こまつた種からも芽が出るんだ。」

初めから腐つた種なんか無いんだよ。

知人はさう俺に言つた。


  1. 日常
  2. / トラックバック:0
  3. / コメント:0

<<ある試み。 | BLOG TOP | この風は雨を呼ぶらし鳥渡る>>

comment


 管理者にだけ表示を許可する
 

trackback