2ntブログ

帆を張るやうに胸を張れ

同性愛者のサラリーマンのblog

  • 04
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • 06

体温。

夜明け頃にふと目覚めたら、思ひの外、翼の顔が近くに有つた。

温かいと思つた。
空気が冷たい分、よりいつそう翼の温もりを感じられるやうだ。

キスをしたかつたんだけど、翼を起こさないやうにすると、かなり無理な姿勢になるから諦めた。
その代はり、カーテンの隙間から射し込んできた朝の光に、薄紅色に染まる耳朶にそつと触れてみた。

きつと何年経つても、俺の中で幸せな記憶として残るだらう。

例へこの先、別れる事になつたとしても。


  1. 彼との事