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帆を張るやうに胸を張れ

同性愛者のサラリーマンのblog

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そんな時には、はい“救心”。

今年の正月休みに帰省した実家で、同僚は蔵の整理に駆り出されてゐたらしい。
貰つてきた根付けだか印籠だかを見せてくれたんだけど、カラカラと微かに音がするのが気になつて、中に何か入つてゐるのかと聞いたら、

「元々、印籠つふのは薬を入れておくものだつたんだ。」

と言つて、同僚は蓋を開けて中を見せてくれやうとした。
薬を入れて、旅行等に持つて行つたらしい。
処が、同僚が印籠の紐をずらして蓋を開けた瞬間、中から黒い粒が飛び散つた。

「わあ!」

「なんだこれ!」

飛び散つた中身はかの有名な“救心”だつたのだけれど、俺はまた印籠の中身も、印籠と同じくらゐ古い薬かと思つて慌ててしまつた。
古い薬なんて飲めないけれど、それはそれで価値が有るんぢやないかなあと思つてさ。

同僚曰く、中身が入つてゐた方が、それつぽくて良いだらうと云ふ事だつた。

それならば胃薬とか、風邪薬とか、ラムネとか、もつと実用的なのにすれあ良いのに。

飛び散つた“救心”はどうなつたのかと言ふと、全部拾はれて、また印籠の中へと収められましたとさ。

なんだかなあ。


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