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帆を張るやうに胸を張れ

同性愛者のサラリーマンのblog

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男と女と結婚と。

さて、翌日。
午前中からビールを飲まされてしまひ、一眠りしたらもう夕方。
ママンは既に夕食の買ひ出しに行つた後でした。

夕食後、親父の愚痴を装つた自慢話を適当に聞き流しつつ、テレビを観てたんだけど、その番組の中で、MTFとFTMのカップルの結婚式が…
親父は“オネエ”と云ふものは芸人の芸風の一種だと思つてゐたやうで、性別を変へるのは何故だ、なんでわざわざ男に(女に)なるんだと、有らう事か、この俺に説明を求めてきました。
“ゲイ”とか“ホモ”とか“レズ”とかの方が、判り易かつたかもなあ。
いや、此方は曲がりなりにも“男と女”だし、親父の思ふ“普通”に近いかもな。

ママンはどう思つたんだらう。

実家を出て、幼馴染みの従兄弟がやつてゐるコンビニで煙草を買ひ、一服しながら翼にメールした。

『何してる。』
『別に。』
『実家へ行つて来た。』
『ママンに甘えに?』
『愛してる。』

暫く間が空いた。
返事を諦めてエンジンをかけようとすると、携帯が震へた。

『あいしてる』
『なんで平仮名なんだよ。』
『気分。明日も会社?』
『うん。』

“おやすみなさい。”
さう一言有つて、不自然な空白に画面をうんと下までスクロールすると、もう一言。

ママン、俺は今、とても幸せです。
ママンはどうですか。
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