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帆を張るやうに胸を張れ

同性愛者のサラリーマンのblog

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あの日が来る。

朋也と震災の話をした。

「3年つて聞くと、あつと言ふ間だつたなあと思ふけど、長かつた気もするんだ。」

実家に帰る度に、回復してきてゐる部分と、全く進んでいない部分の差が開いてゆくのがを、ハッキリと実感するのださうだ。

「人もね。」

笑顔を取り戻し、歩き出した人もゐるけれど、その一方では、受けた傷の余りの大きさに、立ち上がる事すら出来ずにゐる人もゐる。

亡くなつた朋也の従兄弟のお母さんが、二年越しで朋也に大学の進学祝いをくれた。

「正直、あんただけ何でつて、思つてたよ。でもね、○○(朋也の従兄弟)が祝いくらゐやれつて、言つてる気がしてね。」

その言葉に、初めて朋也は従兄弟が亡くなつて辛いと伝へられたさうだ。生き残つた自分が、そんな事を言ふのは傲慢だと、ずつと朋也は思つてゐたのだ。

大きな衝撃の後、深い悲しみがきて、皆、為す術も無く奈落へ突き落とされた。
そんな人々が、普通の日常を取り戻すのは、いつの日だらうか。

日常が戻り、幸せを感じられる時が、早く訪れるやう、心から祈つてゐる。





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