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帆を張るやうに胸を張れ

同性愛者のサラリーマンのblog

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悪魔の囁き。

おやつの時間にKちやんが珈琲を淹れてくれたんだけど、小さなチョコクッキーが2つ付いてきました。
珈琲も好きだし、甘い物にも目が無い俺は、Kちやんに丁寧に礼を述べた。

「ありがたう。美味しい珈琲が、もつと美味しくなるよ。」

Kちやんは少し照れたやうに首を傾げ、

「課長が嬉しい顔をして下さると、私も嬉しいです。」

と言つてくれました。

和やかな午後の一時です。
職場のコミュニケーションはとても上手く取れてゐて、小心者の中間管理職はヨシヨシと心の中で思つてゐたりします。

その時、悪魔が囁きました。

「嬉しい顔もいいけど…」

Kちやんは微笑みながら悪魔の方を振り向きました。

「困つた顔や、情けない顔も面白いわよ。」

「えー」

悪魔と顔を見合せて笑ふKちやんの微笑みに、黒いモノが混じつたやうな気がしました。

悪魔の名前はA沢と言ひます。



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