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帆を張るやうに胸を張れ

同性愛者のサラリーマンのblog

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翼へ。

おまえに手紙を書く。
ここに、公の場に晒す訳だから、これは最早、私信ではない。
謂わば、俺の決意表明だな。

おまえと出逢って、初めて抱いてから8年。
俺がおまえだけだと、愛していると告げてから5年。
おまえが俺を受け入れてくれてから4年。

こう書くと、改めて長い時間が掛かっていると思う。いや、時間は関係無いか。
それでも、

「その内に飽きる。」
「あなたは一人には決められない人。」

これは時間が証明しただろ。俺はこの5年間、おまえ以外は抱いてない。キスすらしてない。

「僕のどこがいいの?」
「僕はあなたの好みではないでしょう?」

これも、もう判ったと思う。気を惹かれる相手、抱きたいと思うだけの相手と、添い遂げたいと思う相手は違う。
そりゃ、いつだって、おまえを抱きたいとは思ってるけどさ。

恋は狙って落ちる事は出来ない。理由も条件も、そんな物は後付けだ。おまえが唯一だと云う理由なんて、説明できるもんか。
独占欲なのかもしれない。確かに俺は欲深な男だと思う。

それでも、愛しているんだ。
俺にはおまえが必要なんだ。

いつまでも待つつもりだった。
でも、俺、もう五十だぜ。同期には孫がいる奴だっている。
おまえには判らないと思うけど…俺にも判らなかったからな…正直、焦ってる。
おまえと過ごす時間が少なくなる事を。

一緒に暮らそう、俺と。準備は出来てる。
そりゃ、不安が無いわけじゃない。

だから、おまえの答えが欲しい。
もちろん、良い方の答えだ。

愛している。





  1. 彼との事