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帆を張るやうに胸を張れ

同性愛者のサラリーマンのblog

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自殺。

大学時代の友人が自殺した。病気だったらしい。
ここ数年会っていなかったけれど人伝に消息は聞いていた。確か下の娘さんがこの春大学生になった筈だ。

真っ先に思ったのは、死ぬ前に言って欲しかったと云う事。
その次に浮かんだのは、聞いてどうするのかと云う事。

明るい男だった。
明るくて優しい。
ユーモアのセンスが有って、他人を喜ばせるのが好きだった。

あの頃の夢を見た。
工夫を凝らした色とりどりの看板にポスター、忙しく駆け回る法被姿に呼び込みの声。
学祭だ。

彼は芝生の庭から俺が居る二階の窓へ缶コーヒーを投げようとしている。
俺はそれを受け取るか、止めようか思案している所で目が覚めた。

受け取れば良かった。
受け取れば帰って来てくれる様な気がした。


  1. 日常