ヨカナーンせめて最期の口付けを踏み躙じられた戀の手向けに
俺が彼の中で果てた後、彼は俺を抱き締めてかう言つた。
「遊びでもいいんだ。ずつとあなたが好きだつたから。」
萎へかけたペニスで彼の中を抉るやうにすると、彼はああと呻いて体を仰け反らせた。
目尻に涙が浮かぶ。
口元が歪む。
「まだ中にゐて。」
震へる声と裏腹な強い指が縋りついてくる。
愛の言葉は口に出すとどれも虚ろで、誓ひの言葉は羽毛程の重さもありはしない。
俺は黙つたままで彼の頭を抱いた。
目を閉じたままで探り当てた唇を、唇で強く塞ぐ。
愛してゐると云ふ彼の囁き声が聞こえないやうに。
「遊びでもいいんだ。ずつとあなたが好きだつたから。」
萎へかけたペニスで彼の中を抉るやうにすると、彼はああと呻いて体を仰け反らせた。
目尻に涙が浮かぶ。
口元が歪む。
「まだ中にゐて。」
震へる声と裏腹な強い指が縋りついてくる。
愛の言葉は口に出すとどれも虚ろで、誓ひの言葉は羽毛程の重さもありはしない。
俺は黙つたままで彼の頭を抱いた。
目を閉じたままで探り当てた唇を、唇で強く塞ぐ。
愛してゐると云ふ彼の囁き声が聞こえないやうに。