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帆を張るやうに胸を張れ

同性愛者のサラリーマンのblog

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いつも傍に。

翼はピアスを集めているんだけど、俺が何か買ってやると言ったら、ゴールドのシンプルなやつが欲しいと言う。

「ボディピアスとかは興味無いの?」

「どうかな。全く興味無い訳じゃないけど。」

俺は翼の体をゆっくりとベッドに押し倒して、バスローブの裾から手を入れた。

「臍ピアスとか。」

言いながら指で下腹をなぞり、臍に触れる。

「自分は?」

擽ぐったそうにしながら、翼は俺にノートを示した。

「俺はいいの。」

バスローブの裾を捲ると翼は開いていた膝を閉じた。

「此処にするピアスも有るんだぜ。」

「知ってる。」

俺の指がペニスの根元に触れると、柔らかいそれは芯を持ち始めた。

「此処からニードルを差し込んで…」

俺は翼の手からペンを取り上げて、先端から線を描く様に竿の部分に滑らせた。

「此処から出す。」

ペンの先で強く押してやると、ピクリと腰が震える。
亀頭を半ば覆つていた皮が反転し、薔薇色のそれが顔を出した。
翼は俺の手からペンを取り返すと、ノートに何やら書き付けた。

「おへそは判るけど、乳首とか性器にピアスを開ける意味が判らない。痛いでしょう?」

「痛いのは最初だけだろ?耳だって穴が出来ちまえば平気なんだろ。」

微かに震える文字や、脅えの色が走る表情とは裏腹に、翼のペニスは完全に勃起し、先端は濡れ始めている。

「貞操帯って云うのもいいよなぁ。」

ヌルヌルと亀頭を撫で回す俺の指先に、白い下腹がピクピクと震え、翼の背中が弓なりにしなる。
唇を寄せて裏筋に舌を這わせると、翼はペンを投げ出してシーツを握り締めた。


  1. 彼との事

いつもよりしつこい位の前戯の後、これまた時間を掛けて翼の中へ押し入る。
翼の顔の両脇に手をついて翼を見下ろすと、征服感に頭がクラクラした。

「ピアス、買ってやるからさ、いつもつけてろ。」

やや萎えた翼のペニスに触れながら言うと、翼は訝しげに俺の目を見詰めた。

「こっちにも開けてみるか?」

冗談めかしてそう言うと、翼は答えずに目を閉じた。

拒絶か、承諾か。

背中をザワリと興奮が撫で上げ、沸き起こる欲望に俺は身を委ねた。