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帆を張るやうに胸を張れ

同性愛者のサラリーマンのblog


堕ちてゆく。

「上に乗つて。」

俺はベッドに仰向けになつて、彼を見上げた。
彼はベッドの傍らに立つたまま、もぢもぢしてゐたけれど、おいでと声を掛けて手を取ると、意を決したやうにベッドに上がつて来た。
俺の顔を跨ぐやうに足を開かせて尻を撫でると、彼は小さく声を上げた。恥ずかしさうに振り返る彼に、俺は言つた。

「俺と同じ事して。」


俺は顔の上にぶら下がつた彼のぺニスをそつと握つて、裏筋に舌を這はせた。
舌の先でなぞつてゐると、彼は俺のモノに遠慮がちに手を触れた。どうして良いのか判らないと云ふ感じだつたけれど、俺が何度も繰り返し舌先を滑らせてゐると、やがて同じやうに俺のモノを舐め始めた。
ぎこちなく這ふ彼の舌を感じながら、俺は彼の亀頭を口に含んだ。すると彼もぎこちなく俺の亀頭を咥へる。

一生懸命といつた感じで俺のモノを舐めたり吸つたりしながら、時々こちらを振り向くやうな仕草をする。恥ずかしいのか、俺の反応を見てゐるのか、その度に俺は続けてと促した。
俺は彼のぺニスを舐める合間に、目の前の光景を事細かに実況してやつた。彼は俺のモノを咥へたまま、ふるふると首を振つたり声にならない声で抗議してくる。その微妙な振動が快感を呼んで、いつさう情欲が募る。
鈴口を指で開いて舌先で探つたり、先端を吸ひながら竿をしごいたりしてゐると、時々俺のモノから口を離して堪へてゐるやうだつたけれど、俺がアナルにローションを塗つて愛撫し始めると、俺のモノの根元を握つてまた舐め始めた。

切れ切れに漏れる喘ぎや、小さな溜め息。その愛らしさと卑猥さに、俺の情欲はパンパンに膨れ上がつてゐた。
それと同じくらゐ、泣かせてやりたい、困らせてやりたいと云ふ欲望も膨れ上がつてゆく。

「こつちを向いてごらん。」

もういいの、と言ひながら、彼はこちらを向いた。

「可愛いよ。」

彼は笑つてゐたけれど、俺の言葉の意図を測りかねてゐるやうだつた。

「もつと可愛い所、見せて…」

彼の表情に微かな怯へが走るのを見ながら、ゆつくりと俺は起き上がつた。
  1. 性欲
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