汝が肌のただ熱さ以て答へよと絡めた指の先から溶けて
翼は俺の最後の恋。
『どうして僕なの?』
「そっちは?」
『僕は最後なんて言ってない。』
問いに問いで返せば、翼は意地の悪い笑みで返す。
翼を初めて抱いた時、引いてゆく興奮と快感の後に、一つの“問い”が残った。
“答え”ではなく、“問い”。
そんな事は初めてだった。
聞こえない、話せない人を抱くのも初めてで。
肌と肌の擦れ合う音、シーツを掻く音、合わせた唇の中で舌を吸う音、不器用な息継ぎの音や、喉を絞る悲鳴の様な、絶頂の声。
涙の跡。
もしかしたら、もう、その問いの“答え”は出ているのかもしれない。
それならば、“理由”は判っても、判らなくてもいい様な気がする。
『どうして僕なの?』
「そっちは?」
『僕は最後なんて言ってない。』
問いに問いで返せば、翼は意地の悪い笑みで返す。
翼を初めて抱いた時、引いてゆく興奮と快感の後に、一つの“問い”が残った。
“答え”ではなく、“問い”。
そんな事は初めてだった。
聞こえない、話せない人を抱くのも初めてで。
肌と肌の擦れ合う音、シーツを掻く音、合わせた唇の中で舌を吸う音、不器用な息継ぎの音や、喉を絞る悲鳴の様な、絶頂の声。
涙の跡。
もしかしたら、もう、その問いの“答え”は出ているのかもしれない。
それならば、“理由”は判っても、判らなくてもいい様な気がする。