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帆を張るやうに胸を張れ

同性愛者のサラリーマンのblog


支援を仕事にすると云う事。

2年前の事。とても恐ろしく、腹立たしい話を聞きました。
ある障碍者支援の施設で働いている方から聞いたのですけれど、その施設の所長さんが、施設の忘年会でヘルパーさんやパートさん達に、

「言う事を聞かなかったり、騒いだりする利用者さんはね、怒鳴ったり、恐い話をして脅かして、おとなしくさせるといいのよ。」

と言っていたそうです。利用者さんと云うのは、知的や情緒に障碍のある人達です。
要は脅かして気分を落ち込ませて静かにさせると云う事らしいのですけれど、それを一つの有効な手段として、ヘルパーさんやパートさん達に教えていたらしいのです。

「“落とす”って言うのよ。」

彼女は当たり前の様に、そう語ったそうです。

その施設は俺もよく知ってると言うか、実家の近くに在って、そこそこ有名な施設(支援団体)なんだよね。養護学校の高等部が実習に行ったりもしてる。
その話を聞いた時には、驚きと怒りで言葉も出ませんでした。

俺は直ぐに養護学校へ子供を通わせている知人と連絡を取り、その施設へ実習に行っている子の保護者の方から話を聞いて貰いました。
すると、耳を疑う様な話が返ってきました。

「騒がしい人は駄目。」
「協調性の無い人は駄目。」
「素直でない人は駄目。」
「他の利用者さんの迷惑になるから。」

実習の反省会で、その子のお母さんはそう言われたそうです。
実習に行っていた本人は、初日からおどおどしていたそうで、お母さんは反省会の日にその理由が判ったと知人に話したそうです。

“他の利用者さん” って、静かで団体行動が得意で、何でも言う事がを聞く人の事だろうか。
知的・情緒障碍のある人で、そんな人は少ないと思うんだけどね。
そう云う利用者さんばかりなら、さぞかし仕事は楽だろうけど、楽をする為にやってるんだとしたら、支援を仕事にするのは止めて欲しい。

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