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帆を張るやうに胸を張れ

同性愛者のサラリーマンのblog


君が背に唇預け仮寝する瞼の内に蒼醒める月



寝起きのやや重い体を起こして、君の寝顔を覗き込む。
無防備な寝顔。
細い眉がやや神経質さうだけど、蒼く透ける瞼や静かな唇はまるで子供のやうだ。

手のひらを毛布の下へ忍ばせて肌を撫でる。
昨夜の火照りが何処かに残つてゐないかと、滑らかな肌に指を這はせてゐると、赤ん坊のむずかるやうな声がして君が目を覚ます。

「…いや。」

やはらかな拒絶は俺の指が欲望の在処を探り当てた証。
唇を合はせて掠れる声を吸ひ上げる。

ぼんやりとした頭とは裏腹に身体中の先端と云ふ先端は尖り粘膜は充血してゐる。

寝起きの身体は快楽を引き寄せ易い…


  1. 性欲
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