睦言。
「出した瞬間、腹上死とかいいよな。やられた方は冗談じゃねえだろうけど。」
俺がそう言うと、案の定、翼は嫌な顔をした。
いや、正確に言うと、怒っている様な、それでいて不安そうな表情をしている。
ごめんと言おうとした瞬間、翼が俺の首に腕を回して、抱きついてきた。
俺が顔を覗き込もうとするのを避ける様に、俺の肩に額を押し付ける。
胸元を翼の指先が滑る。
『しなないで』
『いやだ』
死なないと言ったら嘘になる。
でも、今だけは、そんな嘘が許される様な気がした。
俺がそう言うと、案の定、翼は嫌な顔をした。
いや、正確に言うと、怒っている様な、それでいて不安そうな表情をしている。
ごめんと言おうとした瞬間、翼が俺の首に腕を回して、抱きついてきた。
俺が顔を覗き込もうとするのを避ける様に、俺の肩に額を押し付ける。
胸元を翼の指先が滑る。
『しなないで』
『いやだ』
死なないと言ったら嘘になる。
でも、今だけは、そんな嘘が許される様な気がした。