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帆を張るやうに胸を張れ

同性愛者のサラリーマンのblog


恋人の蹠や白き秋の雷

午後の内に止んだ雨が、夜半過ぎからまた降りだした。
闇夜を切り裂く様に稲妻が白く閃き、少し遅れて雷鳴がシンバルの様に空を震わせる。

ぐっすりと寝込んでいる翼の身体が冷えている事に気づいて、タオルケットをかけ直してやった。
閨の薄闇の中で目を凝らすと、タオルケットの下の胸が、すうすうと規則正しく上下している。

生きている、と唐突に思った。

翼は未熟児だったそうだ。今は健康そのものだけれど、子供の頃は発育が遅い事や低血糖、腎臓にも心配が有ったらしい。
今は聾唖である事以外は、殆ど問題無い。
よく食べ、よく笑い、仕事も持っている。

そしてこの、エロい身体はどうだ。

首や手足はだいぶ日に焼けたけれど、服に隠れる部分は相変わらず白い。
パジャマを捲って確認してやろうとしたら、危険を感じたのか、くるりと寝返りを打って俯せになりやがった。

パンツ下ろしてやる。
  1. 彼との事
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