板塀の黒々匂ふ秋驟雨
秋ですねえ。
昨夜の雨に濡れた道に、枯葉に混じつて青い団栗が転がつてゐる。出勤途中でなければ、そのまま見てゐたいやうな美しさだ。
気持ちが華やいで、嬉しい気持ちのままバスに乗り込んで、翼にメールを送つた。
「おはよう。今朝も変わらず愛してゐるよ。」
バスを降りて電車に乗り、会社に着く頃に返信が有つた。
『朝から恥ずかしいから止めて。
どんな顔をして打つてるの?』
「顔が見たいつて事か。」
今度は速攻で返信。
『バカ』
それからもう一つ返信。
『愛してる。バカ!』
バカだから、思はず保存しちやつたさ。
昨夜の雨に濡れた道に、枯葉に混じつて青い団栗が転がつてゐる。出勤途中でなければ、そのまま見てゐたいやうな美しさだ。
気持ちが華やいで、嬉しい気持ちのままバスに乗り込んで、翼にメールを送つた。
「おはよう。今朝も変わらず愛してゐるよ。」
バスを降りて電車に乗り、会社に着く頃に返信が有つた。
『朝から恥ずかしいから止めて。
どんな顔をして打つてるの?』
「顔が見たいつて事か。」
今度は速攻で返信。
『バカ』
それからもう一つ返信。
『愛してる。バカ!』
バカだから、思はず保存しちやつたさ。