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帆を張るやうに胸を張れ

同性愛者のサラリーマンのblog


抱き合ふて春待月は夢の中後は雪解の如き別れか

翼はよく泣く。泣くと言ふより、涙を流すと云ふ感じか。

抱いてゐる時に、目を閉じた時や、顔を傾けた拍子に、大粒の涙がはらりと零れて慌てる事がよく有る。

凄く綺麗で凄く切ない。

俺の胸を抗ふやうに押してゐた小さな手が、少しずつ少しずつ肌の上を滑つて、俺の首に回される。
小刻みにペニスを抜き差ししてやると、かうされるのがいいのか、喉の奥でしやつくりのやうな音を立ててしがみついてくる。

眦に浮かぶ涙を吸つてやつてから下腹を濡らしてゐる翼のザーメンを舐める。

恥ずかしくて堪らないと言ふやうに俺を見る翼の顔が好きだ。


  1. 彼との事
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