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帆を張るやうに胸を張れ

同性愛者のサラリーマンのblog


被害者にしないで。



これはある自閉症児のお母さんが所属してる団体から買った物です。
もう10年くらい前になるかな。
自閉症児を連れて外出する時に俺とその子と一つずつ着けて出掛けます。
免許取り立ての人が車に貼る、初心者マークみたいな感じかな。

少し前にTwitterで知り合った人が、こういったバッジを着けさせるのはその子に自閉症と云うレッテルを貼る事だと言っていました。本人も自閉症の当事者だって言うんだけど、話してみると自閉症児の現状を、余りよくご存知の様には思えませんでした。

だって、本人の了解を取れとか言うんだもの。

本人の了解が取れていると言うか、きちんと障碍受容が出来ていて、本人の希望でバッジを着けている人も居るって何度言っても聞いて貰えなくて、結局俺はその人をブロック&リムーブしてしまいました。

バッジを着ける事は、その子が自閉症児だと云う事を他人に知らしめる事、障碍児と云うレッテルを貼り付ける事だとその人は言います。養育者や支援者が楽をする為の道具だとその人は言います。

自閉症って人に知られて恥ずかしい事ですか?
少なくとも俺の周りではそうではありません。養育者や支援者は元より、当事者も差別や偏見と戦っています。

自分やその仲間達を、被害者にしない為に。

“可哀想な人”にしない為に。

区別は差別ではない。
保護は同情ではない。

俺はこう云うバッジを、障碍の有る子供達が外へ出て、自由に歩き回る為に身に着ける、“御守り”の様な物だと思っています。
もしも街中で見掛けたら、視線の隅でそっと見守って下さい。
そして困っている様子や危険な事が有れば、そっと手を差し伸べて下さい。


  1. 障碍の事
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