帆を張るやうに胸を張れ

【季語と云う物】
季語の選び方は、季語そのものを詠む場合は別として、描写と響き合うもの、或は飛躍したものを取り合わせる等がありますけれど、一番大切なのは作者の感性や感覚です。
季節は触れる事が出来るからです。

例えば冬の季語の“寒し”と“冷たし”では、感性と感覚の違いを表現する事が出来ます。“寒し”は心に感じた寒さ、“冷たし”は実際に触れた寒さです。

季語を選ぶには、幾つかの季語を使って詠み比べてみたり、季語と描写を近づけたり離したりしながら探してみると、ピタリと嵌まる季語が見つかります。

普段から歳時記をよく読んで季語の持つ意味や雰囲気を知っておくと良いでしょう。
また、変わった季語や、使ってみたい季語を使って詠んでみるのも良い練習になります。