接吻の刹那を分かちあふ人がそが君なれば永遠と知りたり
飯食つた後、床に寝転がつてたら、翼が台所へ立つた。珈琲でも淹れるのかと思つたら洗ひ物を始めたから、そのまま寝転がつて見てゐた。
いつもは俺がやるんだけど、うちに慣れてきたのか、たまにやつてくれるやうになつた。
なんつふか、良いなあ、かう云ふの。
もう、ずつと前からさうしてきたやうな、不思議なデジャヴ。
暫し見惚れてゐたら、翼がケトルを指差した。
俺は起き上がつて、珈琲を淹れる為に翼の傍へ行つた。洗ひ物をしてくれたからではなくて、一緒に何かしたくなつたから。
俺はマグカップを出してから、グラスを濯いでゐる翼の腰に手を回した。
翼は俺を軽く睨んでから、水を止めて目を閉じた。
叶へられない永遠を願ふ一瞬。
いつもは俺がやるんだけど、うちに慣れてきたのか、たまにやつてくれるやうになつた。
なんつふか、良いなあ、かう云ふの。
もう、ずつと前からさうしてきたやうな、不思議なデジャヴ。
暫し見惚れてゐたら、翼がケトルを指差した。
俺は起き上がつて、珈琲を淹れる為に翼の傍へ行つた。洗ひ物をしてくれたからではなくて、一緒に何かしたくなつたから。
俺はマグカップを出してから、グラスを濯いでゐる翼の腰に手を回した。
翼は俺を軽く睨んでから、水を止めて目を閉じた。
叶へられない永遠を願ふ一瞬。