帆を張るやうに胸を張れ

今年も一般の部にエントリーしたんだけど、昨年より明らかに気力も体力も低下してゐるのを感じた。
自分の試合でも他人の試合を観てゐても。

自分の状態は常に正確に把握しておかないと勝てない。衰へを感じたらそれなりに戦はなければならない。
力に頼れない分、技術を磨く。もつともつと。

対戦相手は３０代半ばの、肩のがつしりした歩く姿の綺麗な人。
すげえ好みだつたから、受付で顔を合はせた時にすかさず手を出して握手をした。

今回は夏の試合に続いてエントリー数が少なかつた。先の大震災の影響が出てゐるのだらうか。

寧ろ、これから出てくるのかもしれないんだけどね。

爽やかな外見に似合はずボレーでねちねちと攻めてくるタイプで、かなり苦戦した。
ラリーが続くと相手に合はせていつてしまふ悪い癖が有るから繋いでくる相手は要注意なんだけど、今回は途中で気づいて回避する事が出来た。

試合が終はつてネットの所で握手をした時、彼は、

「負けました。」

と言つて爽やかな笑顔を見せてくれた。

やつぱ好みだなあ。