帆を張るやうに胸を張れ

先日、三文字で美しい言葉を探すと云ふ遊びをしました。
その事を書いた記事に、二文字ではどうでせうと云ふリクエストを閲覧者の方から頂きまして、暫く探してをりましたけれど、これがなかなか手強いのです。
どう云ふ訳か三文字の時程すらすらとは出てきてくれません。

二文字だと字面のバランスや情報量の少なさ等が有つて、三文字の方が華やかに感じられるのかもしれません。

蒼穹、氷晶、心恋、翠黛、香菫、恋文、可憐、黎明、雪野、星影、流星、初恋、丁寧、玻璃、淡雪、和歌、飛燕、砂丘、蜜月、瑠璃、葉月、香水、硝子、沙羅、恋患、逢瀬、薔薇、憧憬、静寂、柔肌…

それでも思ひ付くままに列べてみると、こんなに美しい言葉が有りました。
二文字もなかなか良いものですね。

短歌の掲示板で仲良くして頂いてゐる方に、先日お嬢さんが産まれました。
妊娠中から名前を考へて欲しいと言はれてゐたのですけれど、冬に生まれたと云ふ事と、未来に向けて伸びていつて欲しいと云ふ願ひを込めて、

冬萌(ともえ)

と云ふお名前を贈らせて頂きました。強さを内に秘めた、しなやかな女性に育つて欲しいと思ひます。