温まりて身を離る雪それまでの逢瀬や愛し真冬の鴎
俺にしがみ付いて顔を上げようとしない翼の耳に唇を押し当てた。下顎のラインに沿って唇を這わせ、翼の唇を探る。
頬に手を当てて上向かせると、翼はもう抵抗しなかった。
一度軽く触れてから唇を離すと、睫毛が震えてそっと瞼が開いた。それがまた閉じてゆくのを見ながら再びキス。
唇が、心臓が、指先が、とくとくと脈打っているのを感じる。
翼を腕に抱いていながら俺の胸を占めていたのは寂しさだった。
後どれくらいこの寂しさを味わうのだろうと思うと、いっそこのまま終わりにしてしまった方が良いのではないかと云う気さえした。
ふいに翼は俺から体を離し、食事に行かないかと誘った。
それから俺達は食事をする為にホテルを出た。
頬に手を当てて上向かせると、翼はもう抵抗しなかった。
一度軽く触れてから唇を離すと、睫毛が震えてそっと瞼が開いた。それがまた閉じてゆくのを見ながら再びキス。
唇が、心臓が、指先が、とくとくと脈打っているのを感じる。
翼を腕に抱いていながら俺の胸を占めていたのは寂しさだった。
後どれくらいこの寂しさを味わうのだろうと思うと、いっそこのまま終わりにしてしまった方が良いのではないかと云う気さえした。
ふいに翼は俺から体を離し、食事に行かないかと誘った。
それから俺達は食事をする為にホテルを出た。