悪魔の囁き。
おやつの時間にKちやんが珈琲を淹れてくれたんだけど、小さなチョコクッキーが2つ付いてきました。
珈琲も好きだし、甘い物にも目が無い俺は、Kちやんに丁寧に礼を述べた。
「ありがたう。美味しい珈琲が、もつと美味しくなるよ。」
Kちやんは少し照れたやうに首を傾げ、
「課長が嬉しい顔をして下さると、私も嬉しいです。」
と言つてくれました。
和やかな午後の一時です。
職場のコミュニケーションはとても上手く取れてゐて、小心者の中間管理職はヨシヨシと心の中で思つてゐたりします。
その時、悪魔が囁きました。
「嬉しい顔もいいけど…」
Kちやんは微笑みながら悪魔の方を振り向きました。
「困つた顔や、情けない顔も面白いわよ。」
「えー」
悪魔と顔を見合せて笑ふKちやんの微笑みに、黒いモノが混じつたやうな気がしました。
悪魔の名前はA沢と言ひます。
珈琲も好きだし、甘い物にも目が無い俺は、Kちやんに丁寧に礼を述べた。
「ありがたう。美味しい珈琲が、もつと美味しくなるよ。」
Kちやんは少し照れたやうに首を傾げ、
「課長が嬉しい顔をして下さると、私も嬉しいです。」
と言つてくれました。
和やかな午後の一時です。
職場のコミュニケーションはとても上手く取れてゐて、小心者の中間管理職はヨシヨシと心の中で思つてゐたりします。
その時、悪魔が囁きました。
「嬉しい顔もいいけど…」
Kちやんは微笑みながら悪魔の方を振り向きました。
「困つた顔や、情けない顔も面白いわよ。」
「えー」
悪魔と顔を見合せて笑ふKちやんの微笑みに、黒いモノが混じつたやうな気がしました。
悪魔の名前はA沢と言ひます。